なにもないすらない

僕の考えられる範囲のはなし

パンダ探偵社(漫画レビュー 2018/2/12)

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なんで去年12月に教えてくれなかったんですかーもー

俺マン投票終わっちゃったじゃーん…って去年なった作品。

”変身病”というアイテムを使って人間と人間じゃないものの狭間という非常に扱いにくいテーマを扱っている。
そのくせ柔らかいタッチの絵でまったく重さを感じさせない。

まだ1巻だが、正直ここからつまらない作品に落ちることは無いでしょう。

前回の投稿でウェブトゥーン(縦書き漫画)のことを話したので、パンダ探偵社についてはコマ割りについての話を掘り下げたい。

正直私はスマホの漫画アプリが好きではありません。
スマホの狭い画面では、見開きが非常に読みづらいから。
そして、見開きが読みづらい漫画アプリが広がると、見開きの表現が使われなくなってしまうと思うからです。

スマホに最適化した表現に進化するのでは?という意見もあるかもしれないが、「右ページ左ページ同時に見る従来の漫画」と、「1ページずつめくる漫画アプリ」では私には単純劣化に見えてしまうのです。

そんなもやもやした気持ちを抱えながら漫画を読んでいると、見開きぶち抜いたコマが無いだけで「この漫画アプリのせいで遠慮しているのでは…?」とよくわからないもやもやを抱えてしまうのです。

そんなわけで見開きのコマが大好き派の私。
パンダ探偵社の見開き表現に震えました。

こんな便所の落書きに1ページ貼っても仕方ない。1話にあるから今すぐ見開きで見れる端末で読んでほしい。
どうせトーチで公開しているから↓
to-ti.in

見開き以外のコマ割りもとても凝っていて見ていて楽しい。

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パンダ探偵社 1巻 54-55

左のページのようにこの漫画はコマとコマの間に当たり前のように隙間がある。また、コマの上にもコマが乗っかる。(海野チカみたい)

もしこの漫画を読むことがあったら、ページの空白を意識して読んでほしい。
核心のページほど隙間があって白い。
しかしその隙間の使い方がとてもカッコよいのです。